奇跡の学校ーエマニエルパブリックスクール

私たちは、3月9日、エマニエル・パブリックスクールを訪問してセミナーを行いました。

合唱隊とポーズ

そこは、非常に献身的なキリスト教徒の家族が、建設現場などで低賃金で働く労働者の子供たちを対象に、英語で質の高い教育を与えている政府公認の学校です。日本の日雇い労働者と比べると一日の賃金は女性で300円、男性で500円と10分の1から20分の1となっています。しかしながら、物価は上昇しており、ガソリンは1リッター150円、軽油は90円で日本とさほど変わりません。

穀物や野菜も数年前からはずいぶん値が上がっているため、毎日の生活に大きな影響を与えています。そのような労働者の家族は、非常に貧しいため、交通費、制服、雑費等、子供たちの教育に関わる様々な必要物を買ったりする経済力がなく、学校へやることを断念します。それで、やむなく家事をさせたり、雑用をさせたりなどして、建設現場近くにあるブリキ屋根の掘っ立て小屋の家に置く場合が少なくありません。

この学校を始めた家族の長であるサムエルさんは、数年前、自分のビジネスに失敗して、あるアメリカ人の宣教師が運営していた小さな学校のコックとして働き、なんとか、家族を養っていました。

サムエルさんから色々と話を聞く下中と清水

しかしある日、その宣教師が学校を閉鎖して、本国に帰ることになりました。その時に、サムエルさんがその学校を引き継ぐようにお願いされたのです。彼は、神様から貧しい子供たちによい教育を与えるのを助けるように仕事を与えれれたと確信しました。最初は、たったの2名の生徒でした。それが、今では、300人にも増えています。何人もの、奉仕の精神を持ったボランティアの先生が、無償か、あるいは、少しの報酬でパートタイムで教えています。

一つの特徴として、将来、仕事が見つやすくなるように、英語ですべてのクラスを教えています。入学時に英語が全く分からない生徒のために、6カ月間の英語教育が施され、勉強についていけるように準備します。

私たちに歌を歌って歓迎してくれている「英語教育への準備期間中の」子供たち

父親のサムエルさんと、母親、娘さんが3人でチームワークとして働き、先生と共に300人の子供たちに水準の高い教育を与えているのです。英語で教える学校は普通中・上流の家庭の子供たちしか行けません。私たちは、彼らの教室を見学しましたが、子供たちはとても行儀がよく、一生懸命に勉強していました。マナーやしつけ、道徳の教育も徹底しており、貧しい家庭に生まれたことは全く関係なく、素晴らしい教育を受けています。

娘さんのプーナムさんは、この学校のディレクターで、自らが教師であるだけでなく、教師の指導や経理の責任もになっていますが、その重い負担にも関わらず、笑顔を絶やさず、愛情を込めて運営面全体に気を配っていました。

この学校は授業料や諸経費をかなり低くしてあるため、先生の給料や給食費を払うために、サムエルさんの家族は大変な苦労を強いられていますが、神様を信頼し、援助者からの寄付や少しの公的支援、お揃いの赤い制服や机、椅子など企業からの物資支援等、奇跡の供給に導かれて頑張っておられます。この学校は、授業料と給食費で、生徒一人当たり、年間2万円あれば十分まかなえるそうです。話を色々と聞いていて、私たちに何かできることはないものかと、再度考えさせられる時となりました。

この学校についてもっと知りたい方は、「愛の架け橋プロジェクト」事務局までご連絡ください。

メール mail@www.ainokakehashi.com

電話 0795-82-7753


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