S.N.B.P. 総合小・中学校での広島・長崎原爆セミナー

私たちは、3月5日から7日までの3日間、プネ市にあるS.N.B.P. 小・中学校で、広島・長崎原爆展示会、及び、東日本大震災と津波と復興支援活動報告を行なってきました。

SNBP校舎前で(左からチャイタニア、下中、清水)

1000人以上の生徒が学んでいる大きな学校です!

活動スケジュールは以下の通りです。

  • 3月5日(午前) 5年生全員350人対象

  • 3月5日(午後) 6年生全員300人対象

  • 3月6日(午前) 9年生全員400人対象

  • 3月6日(午後) 8年生全員300人対象

  • 3月7日(午前) 分校生徒35人対象  計1405名

今回の広島・長崎原爆セミナーの対象は、小・中学生ですが、私たちはこの年齢の子供たちに平和教育を与えることは非常に大切なことであると感じています。日本は唯一の被爆国であり、想像を絶する被害を被りました。原爆投下は1945年8月6日と9日、すでに、67年が経とうとしていますが、世界から核爆弾がなくなるどころか、より性能の高い、破壊力の優れた核爆弾にとって変わり、その数も何万にも上ります。しかしながら、人類の平和的共存に対する脅威は核爆弾だけではありません。世界中に数多く存在する原子力発電所も潜在的な破壊力を持っています。地震や津波、テロ攻撃によって被害を受けた発電所は、放射能という恐ろしい物質を世界中にばら撒いてしまい、その影響は計り知れません。グローバル化し国々がお互いに大きな影響を与え合う現在、海を渡り平和を訴えることは私たち日本人に課せられた任務ではないかと感じます。さらにグローバル化されているであろう近い未来に世界を導く子供たちに、国境を越えて平和や絆の大切さを伝えることは、世界を変える一歩につながると固く信じています。

展示ポスターを準備しているところ

特大サイズの展示ポスター(英語版)を30枚並べ終えました

プロジェクターのセットアップと音響設備の点検を進めています

生徒たちは、プログラムが始まる前に、一枚一枚のポスターを順番に見ていきます

 

ポスターの写真や絵像、言葉自らが、核爆弾の恐ろしさ、平和を守ることの大切さを訴えかけました

 

なんと5年生の生徒だけでも350人集まり、講堂がいっぱいになりました

1クラスに60人ほどの生徒がいるそうです

 上でも述べましたが、この学校はグループとなっており、大きな校舎が3つの地区にあります。今日訪問した校舎は本校で、1000人以上の生徒が学んでいます。何といっても、人口12億を突破したインドは、1学年だけでも300人以上、学校全体では1000人を超えることは稀ではありません。しかしながら、この学校は義務教育にも関わらず、政府の援助は受けていないそうです。生徒の家族が授業料を負担します。日本は給食費だけで義務教育を受けられますが、インドは授業料は安いものの、親が負担しなくてはなりません。

挨拶のあと、清水くんが生徒たちに日本に関する質問したり、説明したりしました。

清水くんが、地図や国旗、様々なビジュアルを使って、日本を紹介しています

「おりづるにのってーともこの冒険」 活動のために広島市から借りて上映しているこのドキュメンタリー(英語版)は、生徒たちに大きなインパクトを与えました。原子爆弾の恐ろしさや生命の貴さを教え、平和を希求する思いを育むために制作された非常に優れた作品です。

この年齢の生徒たちにとってアニメーションはわかりやすく、最後まで真剣な眼差しで見入っていました

 アニメ放映のあと、生徒たちから質問を受けたり、意見を聞いたりしました。また、十分理解できないかもしれない箇所、例えば、「黒い雨」や「1000羽ヅル」などについては、わかりやすく説明するように努めました。

「広島には今でも放射能の影響は残っているのですか?」と質問する男子生徒

「戦争はひどいです。平和な世界を築かなくてはいけないと思いました。」と力を込めて話す男子生徒

生徒の質問に答えています

生徒たちはとても熱心に私たちの話すことに耳を傾けてくれ、意見交換にも積極的に参加してくれました。セミナーのあと、生徒たちに感想を書いてもらいました。

熱心に感想文を書く女子生徒たち

この男子生徒も一生懸命に感想文を書いてくれました

3月5日午前のプログラムは2時間続き、無事に終わりました。生徒たちからはとても良い反応があり、素晴らしい交流の時となりました。次回のグログでは、先生との交流について書きたいと思います。


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