交流 パート1

3月5日午後、6年生の生徒300人対象に同じセミナー(先回のブログを参照してください)を行い、すべてのプログラムが無事に終わりました。ここで、ひとり、皆さんに紹介したい人がいます。インド人の友人、チャイタニアです。

チャイタニアと下中

異国の地インドで活動をする中、チャイタニアの助けはなくてはならないものとなっています。インドの人たちと私たちの間に立ち、ヒンズー語の通訳を助けてくれ、インド人の習慣や文化を色々と教えてくれます。忙しいスケジュールの中、毎日のように一緒に活動を助け、そこからインドの学生たちが最大限の益が得られるように潤滑油の役割を担ってくれているのです。

さて、セミナーが終わったあと、S.N.B.P.総合小・中学校本校の校長から、この学校グループの理事長が私たちに会いたがっていると聞き、胸が踊りました。私たちは、理事長のオフィスに招かれ、まもなく、本校と分校の校長先生たちも加わり、楽しい親睦の時が始まりました。

インド人は訪問客に対して非常に礼儀正しく、厚いもてなしをしてくれる国民だと知っていたので、友情の証として、あらかじめ、日本からちょっとしたお土産を用意しておきました。何がいいかなと考えていた時に、パっと思いついたのが、桜の花と花瓶でした。インドの文化は、音楽、踊り、手芸、色とりどりの花、動物等で形作られています。日本を代表する桜の花は、きっと、インドの人々の感性に合うのではないかと考えてのことでした。

理事長のボセールさんに桜と花瓶を贈る下中

 

(上)校長先生からバラの花を受け取る清水

この桜の花やバラの花のように、美しいものを交換することにより、友情の絆を深めていきたいというお互いの思いを確認できた意味のある瞬間でした。

左からボセール理事長、下中、清水、本校校長、チャイタニア、分校校長

歓談が進む中、ボセールさんが「一つ、あなたがたに相談したいことがあるのです」とポーズをとりました。彼は、満面の笑顔で、二人の校長と確認しながら、こう言いました。「実は、私たちの学校は日本の学校と交換留学プログラムを行うことができないものかと真剣に考えているのです。」「学生たちがお互いの国から吸収できる良いものがいっぱいあると考えます。」「できれば、このようなプログラムが実現するように前向きに考えていただけませんか?」私たちにとっては突然の誘いでしたが、その時、グローバルな視点から見て、子供たちの精神面での良き世話と訓練、健全な教育の必要性をインドの教育者も感じているんだなと、真剣な憂慮の思いが伝わってきました。

IT産業の経済発展で中流階級に属する人が数億人にも達しているインドは、生活にゆとりが生まれ、モノは手に入るようになったものの、同時に、かつては固く守られていた良い家族の価値観や道徳観が少しずつ失われて行き、親や教育関係者たちは解決策を模索している状態です。これは、日本も同じです。

私たちは、これからも連絡を取り続け、どのようなステップを踏んだらいいのか、お互いの国の状況を考慮しながら詳細を検討していくということで、話がまとまりました。学校側は私たちの平和セミナーを非常に気に入ってくれて、良い関係を築けたと実感できるとても充実した日となりました。


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