コルカタへの電車の旅 パート2

さて、8時間遅れてプネを出発した上、36時間かかると言われた電車の旅の果てに、実際には何時に着くのかはっきりわかりませんでした。そして困ったことに、私達を乗せた電車はハウラー駅〔コルカタ〕の手前で止まったまま、理由も説明されないまま1時間以上待つことになったのでした。駅に迎えに来てくれることになっていたインド人の友人はきっと気をもんだことでしょう。日本人であるわたしはその友人に迷惑をかけるのではないかと気が気でしようがありませんでした。それでも優しいインド人の友人は、それはインドでは日常茶飯事のことだと良く知っているのか、駅で私達を待っていてくれました。午後には約束もあったのに・・・!

 でも何とかコルカタにつけたことを、心から感謝しました。コルカタの滞在は8日間。その間に息子の大樹〔11歳〕は病気になり、次に私も風邪を引きながらも、ロレッタ大学でのヒロシマ・ナガサキ原爆展示会、マザーテレサの施設、ヴィクトリア・メモリアルホール、6つの高校、大学の見学、コルカタから南に50キロ離れた村の表敬訪問、障害者施設慰問など、数多くのことが出来ました。          

コルカタはプーナとはまた違い、リクシャーもエンジン付のオートリクシャーだけではなく、サイクルリクシャー、人力車、荷車リクシャーまであります。

このITが最先端を行くインドで、まだ人力車がスズキやホンダの新車と競争するように走り、高層ビルの立ち並ぶ本通りの裏には、若きマザーテレサが、ゴミ捨て場から赤ちゃんを拾い上げて、歩いているような昔ながらの通りが残っています。全てを飲み込んで、これでいいんだ・・・といってくれるようなコルカタ。ここで、わたしたちは多くのことを学びました。

インドでは、物事は必ずしも自分の思う通りには進んで行きません。スケジュールはあってないようなものです。1時間は人によって捉え方が違ってきます。それは、人によって、1時間、1時間10分、2時間、4時間、あるいは、24時間にもなってしまいます。明日行きますよと言われても、もしかしたら、それは来週かもしれません。そういうわけで、予定を立てても、周りの状況でそれが完全に台無しになってしまう可能性もあります。それがインドを面白い国としていると言ってもいいでしょう。ただ、それを受け入れてしまうことです。それが幸せにつながっていくのです。」


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